38.気温 ページ38
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北「テキトーに分けて食べて」
「え、私も？」
北「どうぞ」
樹「さんきゅー」
それじゃ、っていなくなる北斗の姿を目で追ってしまった。
⋯やっぱ、ハチャメチャにときめくんだよな。
樹「うーわ、あいつ⋯」
「え、なになに？⋯うわ」
ガサゴソと袋を漁ってみると、綺麗に私と樹の好物が溢れていた。
しかも半々くらいの量だし、絶対私たちの好みじっくり考えて買ってきてくれたんだろうな。
「ぬかりないね」
樹「さすがだわ。これは俺の、これはA、A、俺、俺⋯」
「⋯言わなくてもわかってるんだもんなあ」
樹が仕分けてくれているお菓子やらジュースやらの一つ一つを眺めては、買い物している北斗の姿を頭に浮かべて
今の樹みたいに、これは樹、これはA、って考えながらカゴに入れてたんだろうな、
さみーな、とか小さな声で気温に文句言ってたんだろうな、とか想像して。
勝手に嬉しくなって、好きが募る。好き。
樹「好み知られすぎててこえーんだけど」
「樹は単純だからね」
樹「お前もだろ」
「うっさい。⋯⋯ん？」
さっき袋から透けて見えた冬季限定のチョコレート。
別に言わなくてもわかると思うけど、メルティーキッスね。
イチゴ味が樹で、抹茶味が私なんだけど、さ？
抹茶味の箱が開いてんのよ、私開けてないのにだよ。
樹「なんかそれ開いてた。北斗も抹茶好きだからつまみ食いしたんじゃね？」
いや、北斗がそんなことする？大我じゃあるまいし。
不思議に思って中身を漁ってみたら、小さく折りたたまれた1枚の紙が出てきた。
ペラっとめくると、何やら綺麗な字で一筆。
�� LINE @hoku618 ��
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！拗らせ北斗くん大好きです！続き楽しみにお待ちしてます！ (11月21日 13時) (
レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年11月26日 22時
