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被疑者との面会_2 ページ16

『こんにちは。
飯野先生からお話を伺いました、茅野法律事務所の結城です。』
「神山です」

神山とともに、軽く会釈をしながら、木本に話しかける。
短く切りそろえられた黒髪にピアス、黒いトレーナー姿の木本は、ドカッと椅子に座ってこちらをじっと見つめ、

「あぁ」

と小さく返事をした。

『私をご指名とのことですが、どこかで私のことを?』

まずは、簡単な会話から始める葵。しかし、その表情は至って「無」だ。

「…そうだよ。こないだの、何かの雑紙でアンタの記事を読んだんだよ」

『そうですか。
まだ、弁護をお引き受けするかは決まっていないのですが、まずはお話を聞かせて頂けますか?』

木本は特に口を噤むことなく、状況を話し始めた。

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作者名:white12 | 作成日時:2019年7月1日 21時

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