ホイップ増量で。【不死川実弥】

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…それは昼下がりの木曜日。学校終わりの自分の部屋、荒々しい息遣いが響いていた。

締められたカーテンの隙間から少しだけ光が刺していて、薄暗い部屋のベッドの上に私と彼はいた。


乱れた制服のブラウスと、ブラの肩紐が落ちている私。スカートのファスナーも降りていて少し動けば中が見えてしまう。

目の前の彼は、目をギラギラとさせていて優しくて穏やかなはずの普段からはまるで別人のようだ。




…大人の階段を登ろうとした高校2年生の秋。





私は登り切ることができなかった。怖かった、自分がどうなってしまうのかわからなくて。

大人になりきれていない私は、途中で泣き出してしまい彼を悲しませた。

呆然としながらも、大丈夫大丈夫と背中を撫でてくれた彼だったが、次の日学校へ行けば終わりにしようと告げられた。

風の噂だが、彼は早く卒業したかったらしい。何かとは言わないが…。でも否定されてしまったことがショックで別れを告げたと。

でもそのあとすぐに新しい彼女と歩いているところを私は見た。それが目当てだったのかもな、誰でもよかったのかも、なんてなんとも言えない複雑な心境だったのを私は覚えている。





嫌な夢見た…。




目覚めは最悪だった。私のトラウマ、黒歴史。私はちゃんと好きだったんだけどな…。

時間を確認すれば8時過ぎだった。二度寝するのもありかもと思ったが、来週提出のレポートがあるため学校行ってやろうと思い、ベッドから重たい体を動かした。






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大学でレポートを進めていれば、友達も同じように来ていて一緒にレポートと奮闘していた。昼休みになり、食堂でお昼を食べている視界に映ったカップル。




…今はなんか見たくないな。




夢のせいか、いつもは何とも思わないけど今は仲睦まじい知らないカップルを見ているのが辛かった。

今日はコンビニでスイーツ買って帰ろうと心に誓い、食堂のカレーライスを頬張った。

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