何色の未来を描きますか？

5.ab ページ5

あの日を境にふっかの目から、光が消えた







少しでも、元気になってほしくて、外に連れ出した





勿論、布団から出てくれなかったけど買い物ついでになんとか連れ出した






「ねぇ、ふっか？



そんなに落ち込んでてもAちゃんは帰ってこないし、ずっとそのままでいるふっかも辛いでしょ？


家から出なくても良いから少しは布団から出ようよ」





深「そうだよね…


Aが帰ってこないことくらい分かってるんだよ


でもさぁ、分かってても立ち直れないんだよね」






「立ち直らなくても良いんだよ辛かったら辛いって言えば良いの！


ただ、少しくらい前を向いても良いんじゃないかなぁ



過去を見ても、どんなに頑張ったところで戻れないんだもん



人間だから後悔だってして当たり前



少し、口に出してみるだけで気持ちが軽くなるよ！」







深「そう…だよね…！」




「だって俺に教えてくれたのはふっかじゃん！



俺が落ち込んでる時にふっかは俺に楽しさを教えてくれたから



今度は俺がふっかの事前向けるようにする！」




深「そうだね、


前は逆だったよね



あの時のあべちゃんは未来がないような顔してたもん…！」






ふっかが笑った




「その笑顔だよ！



心配しなくても明日は来る



でも、どうせなら笑って迎えよう




それを教えてくれたのはふっかでしょ？」






深「俺が言ったのに俺ができてないじゃんね！



よし、俺、Aのためにも少しずつかもしれないけど前みたいに楽しく過ごせるように頑張るわ！」





そう言って笑ってくれたんだ



だからふっかの目に光が戻ってきた気がした



でも、悩みはそれだけじゃないんだよね



この時の俺はちゃんとわかってあげられてなかったんだ

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