何色の未来を描きますか？

24.ab ページ24

今日はデビューコンサート初日








東京で行われる









リハーサルも完璧






デビューしてはじめてのコンサート






楽しみたい









コンサート中はみんなが走り回って9色の海で大暴れ





出来るだけ上の人にも下の人にも変わらないくらいのファンサを心掛けて





本気で歌って踊ってアクロバットをして





全力で楽しみながら全力でパフォーマンスをする






途中でふっかと近い場所になった時マイク外で







深「綺麗だね！」





「そうだね！」






なんて返してみたけどあなたには何色に見えていますか？






なんてかと思ったけど何よりも楽しそうで




そんな事どうでも良いって思えるくらい





笑顔だったから気にするのをやめた







こう言う時こそ気にする方が失礼だと思ったから








この会場にいるメンバー、スタッフさん
バックで踊ってくれてる後輩たち、そして何より見にきてくれたお客さん






この会場にいる全ての人たちが楽しめたら





それだけで他には何もいらない





今、この時だけは




それで良いんだ







そしてAちゃんも何処かにいて楽しんでくれてたらいいな




なんて思いながら






今日のリハ中に下3人にも色が見えない事言ったんだよね





それでも3人は今までと変わらないように接してるし





むしろいじってるくらいみんな空気が読めて





本当にいいメンバーに恵まれたよね





そして、そこで宣言したんだ





深「俺、今は色、見えないけど見た事はあるからコンサートの時は色のテーマをイメージで決めて自分で

そうなるように色付けできるようになる！」







正直、みんな頭の上にはてなが乗っかっていたけど






深「今日は水色！スタートは気持ちよく透き通ったような色の日にしようと思う」




佐「一緒に綺麗な色にしようね！」





なんて佐久間が言ってくれたおかげで場が和んだ







バラード曲を天を見上げながら歌っているのを見て






あぁ、そういえばAちゃんは水色が好きって言ってたな





きっとそれも関係してるんだよね








今、ふっかの目には綺麗な水色が映っていますか？









コンサートが終わってから




『何色の明日を描きますか？』





って聞くのが今日を境にお決まりになった

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