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お昼になって、
やっと暗闇から外へ出た。
わぁ、
みんな楽しそうな顔。
制服に着替えて
受付の正門の方へ。
「丈くん、めっちゃいきってたね」
正「ほんまに笑
てか付き合ってたんやなスタバの人と」
「あんな人付き合えるんや」
正「それは酷いやろ笑」
「ええんよええんよ笑
… あ、じゃあお先に！」
正「おー、
思いっきりいちゃついてこいよー」
正門、
優しすぎ。
４組の教室へ向かうと、
看板に
【コスプレ】
って書いてあった。
コスプレ屋さんか〜
西畑頑張っとるかなーって中を覗いてみると、
あれ？
おらへん。
どっかいったんかな？
ドンッ
「あ！すいません！」
キョロキョロしてると誰かにぶつかった。
うわ、
めっちゃかわいい人…。
『こっちこそごめんなさい！』
メイドさんの格好してて、
それがよく似合ってて
ついつい見とれてしまった。
『…いつまで見とんねん』
えっ！？
男の人の、声！？
もしかして…
「に、西畑！？」
西「気づくの遅すぎやろ笑」
それは紛れもなく、
西畑だった。
ほんまに女の人かと思って、
心臓止まるとこやった。
西「どう、似合う？」
クルンって一回転してそう言うから、
私より背高いのに
めっちゃ可愛かった。
「似合いすぎ…」
西「せやろ？」
そしてこいつ、
ノリノリやな。
西「よし、行こか」
そう言って歩き始めるから、
「…えっ、そのまま！？」
西「クラスの奴らになー
なんか客引きのためにこの格好しとけって
言われて…」
まさかの、
メイドさんとデートですか…。
「そ、そうなんや」
まぁでもこれやったら
手繋いでも
西畑って分かりにくいかな？
西「はい、手」
「うん！」
差し出された手を握ると、
指が絡められて
恋人繋ぎ。
西「なんか、青春って感じやな」
「せやな笑」
メイドさんと
恋人繋ぎ。
たぶん人生でこんなこと一生ないだろう。
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美広(プロフ) - 丈くん、まさにし、しょうれん（つまり関ジュ）が大好きで、西畑メインの作品を探していて、読みやすくてすごくいい作品だと思いました！更新、まってます！ (2023年5月9日 20時) (
レス) @page30 id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKE√ | 作成日時：2017年4月22日 14時
