・【テテ】 ページ47
テテ「お疲れな、こてつー。
さ、休憩しよー?
Aオンマはどこかな?」
撮影が終わり、
俺たちはそれぞれの猫を抱いて楽屋に引き上げることに。
楽屋には他のスタッフはいたが、
Aちゃんの姿はなかった。
プロデューサーからの
例のアイドルのオファーは
もう聞いたかな?
なんて返事したんだろう。。。
って考えていたら
テテ「Aちゃん、、、!?」
楽屋の裏で一人
まるでこの世の終わりかのような顔で
うずくまるAちゃんを見つけてしまった。
A「テテ、、くん、、。」
--------------
テテ「そっか。。。
お兄さんが。。。」
俺はAちゃんの話を聞くため
別の部屋に移動。
衝撃の話をきいた。
Aちゃんのお兄さん
大手企業で働いていたそうだ。
若くて成績は優秀なお兄さん。
先輩を差し置いて活躍する彼を
職場の同僚、先輩たちは面白くは思っていなかったようだ。
A「お兄ちゃんは私が小さい頃
いじめられて泣いてた私をいつも慰めてくれてた。
いじめに負けるな。
気にするなって。
そのお兄ちゃんが
いじめに負けたの------。」
追い込まれたAちゃんのお兄さんは
職場の同僚を殴って怪我をさせた上、
窓から飛び降りて------
A「幸い、木に引っかかって軽傷ですんだらしい。
でも、
これだけ大騒ぎを起こしてしまって、、、
お父さんはお兄ちゃんとは父子の縁を切るって。。。」
テテ「、、、、。」
いつもホッコリ
ニコニコだった
俺の大好きなAちゃんが
すっかり泣き顔だった------。
A「ごめんね。
私の家のことなんて
話して、、。」
そんなことない。
虎徹が心配そうに鳴いた。
テテ「いいよ。
もっと話して?」
A「お父さんは言った。
もう
私も
------お嫁には行けないだろうから
覚悟しろって。」
!!!
A「アイドルだって勿論断る。
騒ぎを起こした兄のいる私は…
イメージ悪くて
防弾少年団の足を引っ張るだけ。
日本へ帰って
私は
一人で生きるすべを探さないと…」
テテ「馬鹿!!!」
A「!!!?」
こんなの
おかしいだろッ!?
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作者名:life | 作成日時:2017年9月22日 15時