・JK ページ6
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20XX年 10月2日。
グク「テヒョン・・・」
この日、テヒョンがプレカン行きとなった。
本人からメールがきた。
その瞬間
一気に恐怖心がわいてきた。
実は俺も今年の4月の学校健診で
血液検査の結果
「陽性疑い」の診断を受けていた。
俺はすぐに「申告書」を送った。
犯罪者の発生を未然に防ぐ。
科学のチカラで---------。
そういうことだ。
つまり、俺たちは定期的に血液検査を受ける。
人間は犯罪をおかすとき
何種類かの遺伝子が活発になって
「危険ホルモン」を体の中に放出するのだという研究があって
その危険なホルモンが血液検査で陽性、疑いとなると
再検査を受けるように通達がくる。
ちなみに俺の検査結果は
将来
「放火をする疑い」があるとか?
その再検査の「申告書」を期限内に機関に提出しなければ
容赦なく速攻プレカン行きとなる。
------------テヒョンはつかまった。
俺の再検査はもうすぐだけど・・・
もしも
「陽性」になったら
俺も
プレカン行き。
一度プレカンに入ったら、
様々な訓練を受けて
最終的な血液検査で危険ホルモンの値が正常値になっていない限り
外の世界に戻ることはできない。
俺達はすべて
----------コントロールされている。
校舎の窓から空を見た。
鳥が一羽とんでいた。
-----------そうだ。
逃げてしまおう。
俺はその夜
あてもなく夜の街をさまよっていた。
どこに隠れよう。
どこへ逃げればいい?
「おい。何やってるんだ?」
そんな俺に声をかけたのが
ナムヒョンだった。
ナム「家出か?
なら、俺と一緒にくるか?」
ナムヒョンは俺より3つ年上の大学生だった。
グク「こんな所で何をしてるんですか?」
ナムヒョンは廃墟の裏に
自分の生活空間をつくっていた。
ナム「まぁ、そうだな。
野良猫みたいな生活?(笑)」
ナムヒョンも
「疑い」をかけられ
再検査の結果を待っている男。
だが、
彼はずっと逃亡していた。
ナム「意外と見つからないもんだよ。
ちょろいね。」
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作者名:life | 作成日時:2017年9月5日 14時