第5話:覚醒 KN ページ36
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20XX年 11月27日。
ナム「てことはつまり、、、
チェさんはプレカンを去る気持ちはないってことですか?」
ジン「そうだ。」
郊外のとあるさびれた飲食店で
俺は
医大の先輩
ジンヒョンと会っていた。
ジン「彼女は
僕からの結婚の申し出も
------断ったよ。」
ナム「へえ、、。」
ジンヒョンは暗かった。
ジン「彼女は
一生
独身を貫くそうだ。」
あの合コンで知り合ったジンヒョンとチェさん。
俺もあの席に呼ばれたメンバーだったけど、
3人の女子の中で一際美人で
目立つのに
------殺気というか
際立つものを感じた人だった。
ジンヒョンはそんな彼女にかつて惚れちまったわけだけど・・・。
ナム「ジンヒョンのアプローチ作戦でも
チェさんをプレカンから出すことはできないってか。。。」
これは噂に過ぎないが
プレカンに医師免許を持たずして医務官になった女がいて
その女が
殺人ホルモンをはじめとする
凶悪犯罪に人を導く生体物質の全てのデータを管理する某大学教授と通じていて・・
今はプレカンの検査の全てを管理するのはその女で
その女を潰さない限り
この馬鹿げたプレカン制度はなくならない、、、とか。
「その女」とはきっと
他でもない
チェ・A医務官なんだろう。
俺はジンヒョンにチェ医務官に近づき
彼女の力を奪うよう
頼んだのだが・・・。
ナム「じゃあ、ジンヒョン、
次の作戦なんですけど…」
俺はジンヒョンに次の作戦を依頼しようとした。
------ところが
ジン「すまないけど
断る。」
ナム「!?
え、、。」
何?!
ナム「なんで、ジンヒョン。
協力してくれるんじゃなかったんですか?」
ジンヒョンは
大きなため息を1つついて言った。
ジン「これ以上
彼女をハメるような真似はしたくない。」
!!
ナム「なんだよ、ジンヒョン。
もうチェさんに気はないんじゃ?!」
ジン「かつて大好きだった人を
簡単に忘れられるかよ…。」
俺の誤算だった。
チェ医務官ってなんて女なんだ。
完全にジンヒョンの心を
再び奪って------。
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作者名:life | 作成日時:2017年9月5日 14時