すのーまんと、わたし (ページ30)

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○ ページ30

佐「なんだか覗き見してる気分。」

阿「ちょっ、おま、そんなこと言うなよ」

ひひっ、と悪戯っぽく笑う佐久間に、わかりやすく焦る阿部。

こそこそ話してっけど、聞こえてんぞ。

そんなこんなで一通りレッスン風景を見させてもらって、

ス「じゃ、今週中に決めといてね。もしもう一回見たくなったら、言ってくれたら見せるから。」

とスタッフさん。

今週中て……今日木曜だぞ…………

大事なことなのに、何もかも急すぎるんだよなあ

…でも、俺の中ではもう決まっていた。

みんなの顔が見える位置に移動し、声をかける。

岩「どう？決まった？」

そう問うと、みんな困ったように笑う。

1人を除いて。

佐「いやー！全然想像できねー！笑」

その1人、うるせぇ佐久間が、椅子がひっくり返りそうなくらい後ろに仰反りながら言う。

渡「わかる。マジ難しいこれ。」

深「てかなべはちゃんと見てねえだろ」

渡「あれ、ばれてた？」

くそねみーんだよまじで、と頭を掻く。

宮「俺は決まったけどね」

佐「まじかよ！国王さすがすぎんよ！」

なんて舘さんが言うから、(佐久間は無視)

岩「おれもー」

と手をあげる。

すると阿部とふっかも続いて手を上げた。

深「じゃあさ、一回せーので名前言ってみない？」

その提案にいいね、とみんな同意する。

深「じゃいくよ？せーの」

「「「「白雪」」」」

佐「まぁじかよ！決定だなこりゃ！」

まさかの全員一致。驚いた。

渡「え、なんで白雪さん？なの？」

純粋な質問を投げかける翔太に、みんなまた困ったように笑う。

きっと、理由もみんなおんなじなんだろう。

岩「なんでって……直感？」

深「それな？」

うんうん、と頷く他の2人。

それを見た翔太は、ふっと笑って

渡「うけるな」

とだけ言った。