すのーまんと、わたし (ページ21)

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そのあとページ21

「「「ありがとうございました！」」」

今日のレッスンが終わった。

いやー………

疲れたあーーー

あの2時間のレッスン、濃いなんてもんじゃなかったな。

先輩達、ほんとすっごくかっこよかった。

これがジャニーズなんだなって、見せつけられた感じ。

早く追いつかないと。

いや、追い抜くぐらいの気持ちでいないと。

自分自身で、改めて気合を入れ直す。

さ、シャワー行こ。と思って荷物を手に取る。

…と、ふと後ろに気配を感じた。

「あ、結衣ちゃん。おつかれさま！」

振り返ると、気配の主は結衣ちゃんだった。

黒「うー、Aちゃーん！」

急に抱きつかれ、おっと、と支える。

……すると、ぐすっ、と声がした。

泣いてる、と瞬時に理解した私は声をかける。

「ゆ、結衣ちゃん？！どうしたの？」

すると、震えた声で言った。

黒「しんどかった、怖かったっ………」

真似して、覚えて、踊る。

たったそれだけだけど、これまで踊ることに触れてこなかった人には、その「それだけ」がどれだけ大変か。

ていうか私ですら大変だった。

これまでやってきたことと全然違うんだもん。

やっぱりバレエとダンスって全然違うもんなあ。

しかも、初めてお会いする先輩方からのレッスン。

そして、厳しい言葉。

でもそんな中、「もう一回お願いします」と言った結衣ちゃん。

「結衣ちゃん、頑張ったね。」

えらいよ、と、背中をぽんぽんっとする。

黒「うぅーーーー」

「ほら、汗冷えちゃうよ。シャワーいこ、」

黒「っ、うん……」

結衣ちゃんのと自分の荷物を持って、シャワー室へと向かった。