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女子は気合入っていて、本気でチアをやる気みたいだ…
俺達、男子は普通に応援するのみ。
それにしても…練習試合の割に結構人が集まっている気がする。
黄色い声援を送る女子の集団もちらほら。
『 うちの野球部って、強いの?』
「 そこそこ強いみたいだよ。俺も詳しく知らないけど。 あと、キャッチャーの高橋先輩が女子に人気で、ファンクラブまであるらしいから。」
なるほど… あの女子達はファンクラブの子達なわけね。
あの先輩、凄いモテっぷりなんだなぁ…
うちの部の女子も騒いでいたくらいだし。
「 瑞稀くん! 本当に見にきてくれたんだ、ありがとう、嬉しいよ!」
俺に気づいて駆け寄ってきた高橋先輩が声をかけてきた。
『 あ、え、、どうも。こんにちは。せっかくなので応援に…ダンス部の皆できました。』
「 わー、凄いな、チアやってくれるんだ。ありがとう、君達。」
高橋先輩に声をかけられ、喜ぶ女子部員達。
「 応援に応えられるように頑張って勝つよ! それじゃ、またね!」
爽やかな笑顔を振りまいて、校庭に戻る高橋先輩。
「 瑞稀くん、いつの間に高橋先輩と親しくなったの?」
『 え? 別に親しくなんてないよ…』
「 でも名前で呼んでたし。親しそうに見えたけどね。」
『 初対面からいきなり名前で呼んできたんだよ。馴れ馴れしいよね。』
馴れ馴れしいと思ったし、苦手なタイプなんだけど…
不思議と嫌な感じはしなかった。
なんだろう、人を惹きつける魅力がある人っていうのかな?
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作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時