忘れられない人 (ページ5)

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誰だろう？

スポーツマンを絵に描いたような爽やかなイケメン。

「君、硬球を素手で取ろうとするなんて無茶なことするね。だけどあれをキャッチできるなんて運動神経抜群ってことだね！良かったら野球部に入らない？」

『いえ、俺ダンス部に入ってるので。』

「えーー！残念、、野球、興味ない？」

『はぁ…あんまり、興味ないです。』

すると見るからに肩を落としてがっかりするイケメン。

先輩…なのかな？

「あ、、保健室とか行かなくて大丈夫、、えーと、名前は？」

『 1年の井上瑞稀です。ほんとにもう大丈夫なので、気にしないでください。』

「そう…ならいいけど。ほんと悪かったね。俺は2年の高橋優斗。よろしく！そうだ、今度練習試合あるから良かったら見に来てよ。」

ニコニコしながらそんなことを言う高橋先輩。

野球、興味ないって言ってるのになぁ…適当に流しておくか。

『まぁ、考えておきます。』

「うん。よろしくね！待ってるから、じゃあね、瑞稀くん。」

そう言って、走り去った。

え、、いきなり名前呼び？

馴れ馴れしい先輩だな…

俺の苦手なタイプだ。