検索窓
今日:6 hit、昨日:42 hit、合計:22,772 hit

37 ページ37

思わず視線を逸らしてしまう。

「 瑞稀くん、どうかした? 具合でも悪いの?」

『 いえ…大丈夫です。』

「 そう、、なんかでも…元気なくない?」

『 先輩… ごめんなさい。俺、、先輩とは…』

そこまで言いかけたところで、涙が溢れて止まらなくなってしまった。

「 え!? 瑞稀くん? どうしたの?」

先輩は、驚いてあたふたしながらも俺をギュッと抱きしめてくれた。

俺が落ち着くまで、ずっと…

優斗先輩の腕の中は、暖かくてホッとする。

この温もりに包まれていたかった…


しばらくして公園のベンチに移動した。

「 大丈夫、瑞稀くん? 落ち着いた?」

『 はい…もう大丈夫です。すみません。』

「 そんな謝らないでよ… やっぱり、何かあったんだよね?」

そう聞かれて、黙り込んでしまう。


どう話したらいいのだろうか…

でもちゃんと伝えなきゃ、、

『 …先輩…ごめんなさい。俺、やっぱり、先輩とは付き合えません。』

「 どうして? 俺のこと嫌いになった? 」

『 そんなことない! 先輩のこと好きです。』

「 だったら、どうして? 」

『 ごめんなさい。でも…俺は先輩にはふさわしくないから…』

「 何それ? 意味がわからないよ。」

『 ごめんなさい。勝手なこと言ってるってわかってます。でも、もうこれ以上、何も聞かないで…。 』

「 瑞稀くん… 何か話せないような事情があるの?」

心配そうな顔をする優斗先輩。

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。