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それから高校生活が始まり、直樹とも同じクラスになれて、幸先のいいスタートが切れた。

「 瑞稀くん、部活入る?」

『 そうだなぁ…いずれは大学受験とかあるし、あんまり忙しそうなのはパスかなぁ。』

「 だったら、ダンス部に入らない? ここのダンス部は結構ユルいって聞いたから。」

『 ダンスか…まぁ嫌いじゃないけど。直樹は昔からダンススクールに通ってたよね?』

「 うん。スクールは続けるつもりだから、部活はユルめのに入ろうかなと思ってて。どう?」

『 わかった、いいよ。直樹と一緒なら楽しそうだ。』

それから俺と直樹はダンス部に入部した。

活動は週2回程度で、部員も皆マイペースな感じで、とても居心地が良く俺に合っていた。

部活のない日も、ヒマな時は部室で気ままに過ごしたりも出来て、俺は満足していた。


そんある日…

部室に向かう途中、校庭の脇を歩いていたらボールが飛んできて、思わず反射的に手を伸ばした。


イタッ!

キャッチ出来たけど、思いの外 ボールが硬くて手が痺れて痛い…

思わず蹲ってしまったところに、誰かが駆け寄ってきて声を掛けてきた。

「 ごめん! 君、大丈夫?」

『 はい、、ちょっと手が痺れて痛かったんですけど、大丈夫です。』

顔を上げると、心配そうに覗き込むイケメンが立っていた。

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作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時

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