忘れられない人 (ページ28)

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『でも、来週は修学旅行だから、しばらく先輩に会えないんだよね…。直樹も合宿だったっけ？』

「うん、俺もスクールの合宿だから、しばらく会えないね。まぁ、瑞稀くんは大人しく、夏期講習に励んでて。」

『うー、、まぁ、そうだよね。』

浮ついた気持ちに浸ってもいられなくて、再び夏期講習に励む日々が続いていた。

そんなある日… 飛貴から気分転換に遊びたいと連絡がきた。

俺も夏期講習の日々が続いていて、気分転換したかったから、一緒に遊ぶ約束をした。

そして、涼しさと癒しを求めて、水族館に行くことに。

「瑞稀くんと、2人でお出掛けなんて、ほんと久しぶりだよね。この間はお邪魔虫の兄貴がいたし。」

『おいおい、いないからって悪口言うなよ。』

「悪口じゃないよ。ただの愚痴だから。兄貴は何かとお節介なとこあるからね。」

『あー、まぁな。でもそこが直樹のいいところでもあると思うよ。』

「まぁそうなんだけどね…兄貴の話はもういいでしょ。行こうよ。」

それから飛貴と水族館に向かった。

涼しくて癒されたけど…
夏休みだけあって、かなり混んでて疲れた。

『もうちょっと、ゆっくり見たかったけど、混んでたよね。』

「うん、人多すぎて、騒がしかったしね。」

『どっかで冷たいものでも飲んで涼むか？』

「うん、喉乾いたし。」

近くにあるカフェで一息つくことにする。