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優しく甘いキスに蕩けそうになる…
先輩とのキスが気持ちよくて、ポーッとしていると、
「 瑞稀くん… 瑞稀くん？」
至近距離にある優斗先輩のドアップに驚いてハッと気づいた。
『 え、あっ、すみません、ポーッとしてて。』
「 瑞稀くん、可愛いね。」
再び俺をギュッと抱きしめる先輩。
「 もう離したくないな… でも、もう帰らなきゃね。家まで送るから。」
それからどうやって帰ったかは覚えていない。
まるで夢の中にいるみたいで、現実感がなさ過ぎて…
先輩が家まで送ってくれたのは確かなのだけれど…
詳細な記憶が抜け落ちていた。
まさか…先輩に告白されるなんて、夢にも思ってなかったから…
思えば、この時が1番幸せだったのかもしれない。
初恋の甘酢っぱい思い出とでもいうのだろうか？
恋に恋してる…
恋愛に憧れている…
愛の辛さや苦しさなんて知る由もない…
そんな時期だったのかもしれない。
愛の重さに押しつぶされそうになるなんて…
この時の俺は想像もしていなかったんだ。
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作者名：wawa | 作成日時：2019年7月9日 9時
