忘れられない人 (ページ23)

今日:16 hit、昨日:10 hit、合計:22,740 hit

23 ページ23

1年が中心になってせっせと肉を焼く。

香ばしい匂い…

「めっちゃ、いい匂いだね！早くかぶり付きたい。」

『だな。そろそろいいかな？皆ー、焼けたよ～！』

浜辺で遊んでいた先輩達もぼちぼち集まってくる。

大体、皆集まったところで、ジュースで乾杯して、早速皆で食べ始める。

「美味い！外で食べると更に美味しく感じるよね。」

『うん、美味い～！最高だね。』

途中、優斗先輩がやってきて、

「瑞稀くん、焼くの代わるよ。」

『いえ、大丈夫ですよ。俺、焼くの好きなんで。』

「そうなの？意外…」

『料理はできませんけどね。焼き加減を自分好みに出来るから案外、役得なんですよ。』

「なるほどね… 瑞稀くん、あのさ…」

『ほら、先輩！皆が呼んでますよ。ここはいいから、行ってあげてください。』

そう言うと、先輩は何か言いたげだったけど、渋々皆のほうに向かっていった。

ふぅ…優斗先輩の近くにいると、ドキドキして落ち着かない。

少し前までは、穏やかな気持ちでいられたのにな…

それから夕方になり、浜辺でのBBQはお開きとなった。

『楽しかったなー、美味しかったし。直樹、そろそろ帰ろうか？』

「あー、ごめん。俺、これから二次会でカラオケ行くから。瑞稀くんは、優斗先輩に送ってもらって。それじゃ。」

は？えっ？
どういうことだよ？