忘れられない人 (ページ22)

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俺には眩しすぎるくらいに、魅力に溢れた人だ。

見た目だけじゃなくて、中身もいいオトコだから、そりゃモテるよね。

「瑞稀くん、さっき野球部の先輩達に聞いたんだけど、2年生は来週から修学旅行らしいよ。」

『あー、そっか。うちの学校は夏休みにあるんだったね。』

「それでほら、修学旅行で告白する人って結構いるらしくて、優斗先輩、いろんな人から告白されるかもよ。」

え！？それって確かにありそう、、

「このまま黙って見ててもいいの？今のうちに告白したほうがいいんじゃない？」

『バカ、何言ってるんだよ！告白なんて、できるわけない。』

「なんで？俺は脈アリだと思うけどなぁ。」

『いいんだよ、俺は。見てるだけで、近くにいれるだけで幸せだから。』

「そんな健気なこと言っちゃって…本当にいいの？」

『いいの。告白なんてそんな勇気ない。それに、優斗先輩は俺には眩しすぎるから。』

「眩しすぎるって。優斗先輩のこと、本当に好きなんだね。」

俺は微笑みながら頷いた。

「瑞稀くん…綺麗な顔してる。恋すると綺麗になるって本当だね。」

『ちょっと、そんなこと真顔で言うなよ。恥ずかしい。ほら、肉焼きにいくよ！後輩がサボってちゃダメだろ。』

「おっと、そうだった！瑞稀くん、待って！」

俺と直樹は急いで、浜辺に戻った。