忘れられない人 (ページ16)

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それから先輩の服を選ぶ為に洋服屋さんに向かった。

先輩はスタイルいいし、なんでも似合いそうだな。

真剣に選んでいると、先輩は俺をジッと見つめていた。

『先輩？どうかしました？』

「え、、いや、真剣に選んでくれて嬉しいなと思って。瑞稀くんは、お洒落だよね。今日の服も、素敵だし。」

『あ、ありがとうございます。』

ストレートに褒められるとちょっと照れる。

それからいくつか、先輩に試着してもらって、最後は先輩に選んでもらった。

「うん、これにする。着心地もいいし。瑞稀くん、ありがとう！」

『いえ、喜んで貰えたなら良かったです。』

「じゃ、ご飯食べに行こうか！俺のお気に入りのお店に案内するね。美味しいハンバーガーのお店なんだ。」

裏通りにあるカフェで、先輩オススメのハンバーガーを頬張る。

『うん、美味しい！』

「でしょ？ボリュームもあって好きなんだよね。」

お腹いっぱいになって、コーラを飲んでひと息つく。

「あのさ、、瑞稀くん、俺達、仲良くなったし、そろそろ名前で呼んでくれない？」

『え？でも、、先輩は先輩だし。』

「俺も瑞稀くんって呼んでるんだからさ。」

いや、、先輩は最初から馴れ馴れしく名前で呼んできてたよね？

俺はそういうの苦手なんだよなぁ…

でも先輩は、期待に目をキラキラさせて俺を見ている。