忘れられない人 (ページ15)

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「いやいや、俺が早く来すぎただけだから、気にしないで！瑞稀くんも5分前には来てくれたんだから。」

そう、俺は遅刻とかしない。
常に5分前行動するタイプなんだ。

それにしても…
私服の先輩、初めて見たけど、、

ストライプにストライプ合わせるって、どういうセンス？？

何だか…
言っちゃ悪いけど、、ダサイ。

先輩、素材はいいのになぁ…
これじゃ、イケメンが台無しだ。

きっと1番似合うのは制服なんだろうな。

なんて失礼なことを考えて、思わず吹き出してしまった。

「えっ、、何、どうかした？なんか面白いことあった？」

『いや、、すみません。ほんとごめんなさい。』

そう言いながらも笑いが止まらない俺。

「えー、、なになに？謝らなくていいから、教えてよ！」

『えーっと、、先輩、どうして、ストライプの服着てるんですか？』

「え？ストライプが好きだからだよ。って、、俺の服のこと笑ってるの？」

『すみません、、独特のセンスだと思って。俺には理解できなくて。』

「ひでー、、そんなに笑わなくても。俺、いつもダサイって言われるんだよね…」

そう言って肩を落とす先輩。

『わかりました！じゃ、俺が先輩のことコーディネートします。』

「ほんとに？瑞稀くんが選んでくれるの？それは、嬉しいな。」

先輩は無邪気に喜んでくれてる。

だって、このままじゃ、先輩と一緒に歩けそうにないんだもん(笑)