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塩吐きたい ページ27

7時半。至さん、シトロンと朝ご飯なう。
綴くんはバイトへ、臣さんは大学に用事があると出かけて行った。

至さんは既に外面装備が完成している。相変わらず顔は良いな…。


「A、新しいゲーム一緒にやらない?」

『ジャンルは?』

「ホラー脱出」

『いいですね。あんまやったことないんで、役立たずかもですけど』

「いけるいける、万里も呼ぶし。今回はシトロンも参加だよ」

『へぇ!それは楽しみ』

「ワキワキするネ〜!」


シトロンとホラゲとか、絶対面白いやつ。
…ちゃんと脱出できるかはさておき。


「でも、A怖いの平気なんだね?」

『まぁ。大きな音で脅かす系とか、普通にびっくりはするけど…ホラー耐性はありますよ』

「なーんだ。つまんないな」

『聞き捨てなりませんな。つまらんとは何だ、つまらんとは』

「イタル、Aと万里の乙女ゲー展開期待したネ」

『は?』

「ホラー映画でも肝試しでも、可愛い女の子が怖がって男にしがみつくのは定番っしょ。ホラゲにすればゲームもできて一石二鳥だと思ったのに」


スーパーお兄ちゃんズに続き、至さんとシトロンまでも…どこまでバレてんだこれ。団員みんなとか言わないよね?
しかしこの2人、スーパーお兄ちゃんズと比べるとめちゃくちゃ下世話だな。


「ね、演技でいいから万里にやってみてよ。怖がって抱き着くやつ」

「オー、バンリの反応見てみたいネ!」

「「お願い/ダヨ」」


語尾にハートがついてやがる。必死か。
2人の可愛い()懇願に、即断するのも可哀想かと一瞬想像してみる。

えーと、とりあえず暗闇?なんか怖いのがいる空間として…万里と2人取り残されてて…

そこまで考えて、恐怖体験する前だというのに答えが出てしまった。


『…いや、無理でしょ』

「えー」

「何か理由あるネ?」

『理由っていうか…万里がいる時点で安心っていうか…隣にいてくれるなら大丈夫って思うから』


だから、抱き着いたり怖がったりする必要性が見当たらない。
私は役者じゃないんだから、想像さえできないことは演技でもできないでしょ。


「「…」」

『…何ですかその視線は』

「…モーレツに塩吐きたい気分ダヨ」

「砂糖な。シトロン、ブラックコーヒー飲む?」

「いただくネ」


甘くてすみませんねぇ!!
カントクさーん!何かヤケクソで自分の気持ち認めちゃいそうです!

空港で告白して抱き合うやつ→←スーパーお兄ちゃん



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わず - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年9月10日 14時) (レス) id: 1511d926d3 (このIDを非表示/違反報告)
rena(プロフ) - 更新待ってます (2018年8月30日 2時) (レス) id: 8104f6caff (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみにしています!更新応援してます! (2017年9月6日 8時) (レス) id: a8b7ed9872 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり。 - とてもとても面白くて、何回もみています!ゆっくりことこととお待ちしております。 (2017年8月5日 19時) (レス) id: 392125dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - 最高でした♪ 続き、楽しみにしてます! (2017年7月4日 23時) (レス) id: c79b5cac48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:群青 | 作成日時:2017年6月14日 9時

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