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モトキと別れ家に帰る


提案受け入れて良かったのかなあ。

気分転換でって言ってくれたけど、悩みの相手がメインの企画だ



帰路もずっと考えたが未だに答えを出さないでいた

「でもせっかく誘ってくれたしね」



彼の優しさを無下になんか出来ない


それにみんなと居れることは自分にとっては大好きな空間だった



自然とリモコンに手が伸びる

無意識に彼らの動画を見ていた


気付くと動画内で笑うシルクを目で追っている


「好き…か。」


何となくわかっている


きっとこれが恋なんだ、と。



でも一歩を踏み出せないのはトラウマのせい



手を繋いだり、ハグをしたり。

そういうのに憧れがないわけではない



だけど一般の人が幸せになるその触れ合いで、私は幸せを感じることが出来るのか



そんなことを考えると恋愛に飛び込む勇気が持てなかった




「んーだめだ。今はとりあえずモトキに連絡しよう」



そう思って携帯を開く。

と同時に震えるスマホ


画面の表示はシルクからの電話を表していた


「えっ、電話?」


急な電話に困惑するも、慌てて出る


「あ、も、もしもし?」


シルク「ふ、慌てすぎじゃない?(笑)」

機械越しに柔らかい声が聞こえた

A「急でびっくりしたから…(笑)どうしたの?」




シルク「あー…っと、モトキ!モトキから今度の料理テーマ決めてくれるって聞いて!」


A「あーそうそう、今日モトキと偶然会って誘ってくれたの!」


シルク「何にすんのかなーって思ってさ。」


A「え、聞いたらダメなやつじゃないの?(笑)」




あははっ!と明るい声が響く



シルク「いやでもA料理得意なんだって?全然知らなかった」

A「得意っていうか、一人暮らしが長いからやってるってだけだよ(笑)」



そう言うと

シルク「…Aの手料理食べてみてえな俺。」


と今度は少し低い声が聞こえた


A「えっ…と、いいけど…」






ずっと考えていたからか変に意識してしまい返事がどもってしまう


シルク「まじで?やったー」

電話越しで拍手しているシルク。





かわいいな


子供のようなシルクに自然と笑みが溢れる





シルク「あ、…バディさんから電話来ちゃった。また連絡するね」


またね。というと聞こえる無機質な音


電話が終わってからも心臓がバクバクと音を立てていた




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設定タグ:フィッシャーズ , Fischer&039;s , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月18日 22時

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