デビューを迎えるその日まで 5

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佐｢あー、おはようであります！！｣



『であります笑』



佐｢どうよ今日の嫁たち｣



『今日も可愛いね』



綺麗に並べられた嫁Tシャツの前にちょこんと正座しているさっくん



『私ね、ぱっと見た感じこれが好き』



佐｢ええ？！俺も、今日はこの気分だった！！｣


やっぱり俺たち運命共同体だね、なんて目じりを下げて笑うさっくん



『今日からまた選んであげるからね』


佐｢うん！やったぁぁあ！｣


リビングまで響き渡ったであろう声
この声で残りの人も起きないかな、なんて思いながら白い扉を開けた




『天使！！！』


布団をぎゅっとして寝ているラウちゃん



ラ｢んえ？朝ぁ？｣


ラウちゃんの長い手が真っ直ぐ伸びてきてそのまま抱きしめられた


『朝だよー』



ラ｢一緒に寝よ？｣



『寝たいけど· · ·ダメだよ！！』


ラウちゃんの手を引いて無理やり起こせば目を擦りながら手を繋いできた



ラ｢途中まで送って｣


『あー、最後はふっかだよ』


ラ｢ふっかさん、まだ寝てるんだ｣


ラウちゃんと手を繋いだまま紫の部屋の前に立てばそのままリビングに向かって歩いて行った


『ふっか起きてる？』


勢いよく開くであろう扉に警戒していると



深｢寝てまーす、起こしてください｣



中からふっかの声が聞こえ、恐る恐る扉を開けた



『起きてるじゃん』



深｢奥さんなんだから優しく起こして｣



いちいちベッドから顔を覗かせ私に言ってくるふっか
朝から面倒臭いとも思いながらそのノリに乗ってあげた



『辰哉くんおはよう』



深｢っ〜、おはよう！！！！！！｣



勢いよくふっかがベッドから出てきて苦しいくらいに抱き寄せられた




『苦しい· · ·笑』




深｢さぁ、朝ごはん食べよう！！｣



右手を絡ませ、皆のいるリビングへと歩いていった

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