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「でさ、彼奴がさ……」
「やっば!!面白すぎでしょ〜!」
部屋に戻れば、寝る準備をしながら話していく。
内容はうちのクラスの男子がやらかした現場を見た話だった。
時計を見ると、21時前を差していた。
「あ、ごめん。私お風呂に忘れ物しちゃった……取りに行ってくるね」
「行ってらっしゃ〜い!」
みんなに忘れ物と嘘をついて部屋から出ていく。
もちろん、お風呂に向かうのではなくベランダ。
ベランダに向かえば、人影があるのがわかる。
「お、来てくれたんだ」
荒木だ。私は『忘れるわけないじゃん』と笑いながら荒木の隣に行く。
「星綺麗だよな…」
「うん。うちらの街だとこんなに綺麗には見えないよね」
「あぁ…」
そう綺麗な星空を見てそれぞれぽそっと言っていく。
「あのさ、改めてさ伝えさせてほしい……」
「うん……」
急に真剣な顔で真っ直ぐ私の顔を見つめる荒木。私はそれを受け止めようと相手を見る。
「俺、お前と出会ってからずっと好きだったんだ。絶対お前を苦しませない、絶対お前を大切にするから!」
荒木は今まで見たこともない真剣な顔だった。
私はその言葉の返事を言おうと口を開いた。
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2019年10月21日 21時