私のクラスの不登校くん。 (ページ45)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:64,850 hit

▽44 ページ45

お風呂から上がれば、すぐに肝試しの時間がやってくる。

「それじゃあ、男女分かれてくじ引けよ～！」

男女の代表を中心にくじ箱を持ってくる。
うわぁ…嫌だぁ…

「次、Aちゃんだよ！」

ついに順番がやってきて、くじを引いていく。
くじを引き終わると、そっと紙を開いた。番号は『3』だった。

「3番の人誰だ…？」

私はそう言いながら、周りをうろちょろする。

「A～、誰と～？」

「まだわからないんだ…文実は誰と？」

「私は荒木とだったよ…」

文実は嫌そうな顔をして、荒木の方を向く。
正直、私は今荒木と気まずいからホッとした。

「ねぇ、A…」

後ろからちょんちょんと肩を叩かれ、後ろを振り向くと涼がいた。

「ど、どうしたの？」

私は少しびっくりしながら聞く。まさか話しかけられるなんて…

「Aは何番？」

「私は3番だけど…」

持っていた『3』と書かれている紙を涼に見せる。
すると、涼はフッと笑って私に番号を見せた。
その番号を見て私は声が出なかった。

「俺も3番だよ」

まさかの涼とのペアだった。
私は嬉しさのあまりに声が出なかった。文実の予想的中しちゃったよ…

「ペアだから頑張ろうね」

「う、うん！」

　