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「さて、次に何したい?」
「うーんとね、あ、プリ撮りたいな…」
「プリ?」
どうやら涼はプリとは何かわかっていないようだ。
「あれだよ」
私は近くにあったプリ機を指指して教える。
「あ〜、プリクラか…なんかあれ面白そうだね」
涼はニコッと笑って言う。
あ、あれ…?想像してたのと違う……
なんか男子なら、
『プリクラ?んなもん嫌に決まってるだろ』
って言いそうなのに……
「A撮りたいでしょ?早くいこ」
「え、ちょっ…!」
涼は私の腕を引っ張って、プリ機へ向かう。
お金を入れると、明るさなどの設定を終わらし、中へ入っていった。
「中すげぇな……」
「はいはい、よそ見しないで。撮るよ〜」
涼は慌てて、ピースを作る。
なんか可愛い…
すると、パシャッと効果音が聞こえた。
[こんな風に撮れたよ!]
機械からの声が聞こえ、写真を見る。すると、結構画質がよく綺麗に写っていた。
「顔ほっそ……めっちゃかわいくなってんじゃん……」
「え、私?」
私はびっくりして自分に指を指す。
「いや、俺が」
「な、なんだよ〜…!!」
私は自分と勘違いして恥ずかしそうに、彼の胸を叩く。
このあとも他のポーズで撮り、落書きをするとプリントされて出てきた。
「おおおおおお!!!!」
私と涼は声を揃えて写真を見る。
「めっちゃすげぇな…」
「ね、凄いよね!めっちゃ美化されてる!」
「いや、お前は元々可愛いから良いじゃん」
「うぇっ!?」
話している最中に急に言われドキッとする。
こんなこと言われたの初めて……
「つ、次!!あっち行こっ!」
私は恥ずかしさを隠すために、話題を変えて別の機械のところへ行く。
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2019年10月21日 21時