暗殺教室卒業後、公安警察官になった山田です。【男主】

第二十七話 ページ29

降谷side

俺は山田の事が気になり資料室へと向かった。

あの身のこなしは俺でも出来ない。

あいつの警察学校時代の成績は、言えばそんなに良くはない。

中間を行ったり来たりと言ったところだ。

だけど、あいつが落ちなかったのは何かがあるからだ。

その何かを見つけたい。

山田のファイルを手に取る。

このファイルには山田の履歴書が入っている。

警察学校に来るまで何をしていたのかがわかる。

だから…ファイルを開いた。



｢………マジか…｣



椚ヶ丘中学校 ３年Ｅ組



この文字を見た瞬間、その言葉が零れた。

一時期は世界を騒がした事件

月が、七割型消滅した

その犯人は謎のタコ型超生物

椚ヶ丘中学校３年Ｅ組の生徒を人質に取った、と言う。

ニュースを見るまでは信じられなかったが、泣いている子ども達が映っていたんだ。

泣いて、支えあっている子ども達が

…その中に、あいつはいたんだ。



｢…囚われていた、哀れな学生たち｣



その超生物のせいで、あいつは強くなったのか

ただの一般人だったはずの、山田は

超生物のせいで…

…本人に、聞くか



降谷山田、このメッセージに気付いたら送り返してくれ

第二十八話→←第二十六話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す