暗殺教室卒業後、公安警察官になった山田です。【男主】

第十一話 ページ13

"熱心で、心に強い意志を持ち、人の死を一番わかっている人間に"

警視総監殿から言われたこのフレーズが、頭に残る。

言われて、正直嬉しかった。

中学二年まで、僕は堕落していた。

頭は悪いし、運動も出来ない

そのせいで僕はE組に落ちた。

そのE組でも

どうせ出来ない。

やっても意味が無い。

って、ずっと思ってて

何もやろうとしなかった。

雪村先生が担任になって

ちょっとは明るくなったE組

それでも僕ら生徒達は努力を全然しなくて

どんどん落ちぶれって言って…

でも、殺せんせーに出会って変わったんだ。

あの先生のおかげで、皆は変われた。

皆、努力するようになった。

殺せんせーを殺すために

勉強も、運動も、暗殺も

努力して、殺せんせーを殺せた。

…でも僕は、変わらなくて

確かに学力は上がったし、体力も一般の人よりも全然ある。

でも、何かが変わってなかった。

先生に相談しても、それを見つけるのはA君次第ですよって言われて

結局わからなかった。

でも、思う

僕は全然変わってないって

変われないんだって

……だから、警視総監殿にああ言ってもらえて

本当に嬉しかった

……それでも…

それでも僕は…

変わらない

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