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ページ39

「……ごめん、一人にして」

今一体自分がどんな顔をしているんだろうか。
わからない、取り敢えず人に見せれるような顔じゃないのはわかる

「駄目です」

無慈悲な、答えだった。

あんな情けない場面を見られてどうしろというのだろう。いよいよ本当に役に立たなかったけど、むしろ交易に支障をきたすのでは。

「顔上げてくださいよ」
「いや…みちゃだめ」

顎に手をかけられ、くいと上げられた。いつのまにか晴れていた雲。月明かりがショッピ君を照らし
ショッピくんとバチリと目が合う。
私はなんだか自分が汚い気がして手を振り払って逃げよう、とした

「んぅ……!?」

目の前にアップで映るショッピ君、混乱して目を白黒させていると次には私の口の中に何かが侵入した

「ん、うあ…ふ」
「はっ……」

息が続かなくてとんとん、と肩を叩くと唇が離れた。

「他に、何されたん」

地を這うような低い声、いや実質聞いていて低い声だとは感じないが、ある種の威圧を感じる。今にも、誰かを殺しそう、な、、

「ごめん…なさ」

急に自分が何をやったのか。自覚する。

「恥になるような、こと…して」

看板に泥。グルッペンの顔にも、
尻の軽い女。戻ったらきっとそう揶揄されるんだろうな。それともその前に殺してくれるだろうか

一人、重い雰囲気を醸し出す。

コツン、と軽く頭を叩かれた
え、と顔を上げると何故か少し悲しそうな顔をしたショッピ君。

「コラ、何勘違いしてんのかしらんけど…って

あー……ちゃうな。アンタみたいなタイプは言葉で直接言わへんとあかんのか」

「え?え、う?」

「今、物凄く、怒っています。」

ぴ、と人差し指をたてられてそう言われる。
いやまあ、そうだろう…泥を塗るような行為をしてしま

「別にAの行動に怒っているんじゃない。……自分達護衛に、ですよ。」

「え?」

「何不思議そうな顔してん?俺が、俺らが女王に呼ばれて少し近くを離れたらもういなくなっていた。
その後、入れ違うように王子が俺らに嫌な顔してAの方へ行ったんです。
…………あん時に殺しとくべきやったな」

「で、でも!私、は、だ」
「大丈夫じゃないでしょ?」

べち、とデコピンをされる。

「大丈夫、って言うのはそんな無理矢理な笑顔を作って言うことやない。


俺、Aのそうやって自分に嘘つくところは嫌いやなー。なんて、な。


さ、戻りますよ。俺らの国に。
ゾムさんも馬車で待ってますから」

◇→←◇



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アリス - お疲れさまでした。とてもよかったです、これからも頑張ってください!!! (2020年10月4日 15時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だーーっ!!((番外編は結構甘々で面白かったですぅ…もう10周してきます!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: f89a326571 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとるしか(プロフ) - どうしてもまたこの作品が読みたくなって、夜中サイト内を探し回り漸くたどり着きました…!!本当に大好きです…名作…!!何度も読み返したくなる素敵なお話を書いて下さり、本当にありがとうございます…(;ω;)また最初から読み直したいと思います!! (2020年5月12日 4時) (レス) id: 1ba63f4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
倉崎(プロフ) - ふぃやぁ!!!感動しました。お疲れ様でした!!!! (2019年6月30日 19時) (レス) id: 27aa211cd5 (このIDを非表示/違反報告)
山内優菜(プロフ) - 完結お疲れ様でした!これが最後なのが残念です(TT)ありがとうございました! (2019年6月28日 20時) (レス) id: 6807067b24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:根無し | 作成日時:2019年6月9日 12時

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