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「A……?お前、なんで」
鬱に続いて、ゾムが思わず声をかけた。
当の本人はこちらをみてキョロキョロするのみだ。
「……あ、えっ…と?」
「はぁあ〜良かったあ。もう、Aちゃんが居なくなるから俺らチョー心配したんやでえ?
ゾムなんてAちゃんがいなくなっ」
彼女は顔を傾けた
「すみません、ゾムさんって?」
ごめんなさい。存じてなくて
A……目の前の女は再度顔を傾けた
「え、あの?どうしたんですか?こんな森の中に」
どうやら、自分達を心配してくれていたらしい。だが、あまりにも大きい衝撃。
例えるならエーミールの小説でみた、あの“ガツン”という擬音、トンカチで殴られた、心臓を握られた
「そう、なんよ。」
ゆっくりと鬱が壁に投げていた会話をキャッチボールに直した。
そして、俺は声が出せない。
「迷ってしまってなあ、隣国の我々国でしかとれない薬草があるって聞いてきたもんやから。丁度森が抜け道だと言われて来たらこの有様やて」
ツラツラと嘘を並べる隣の鬱。彼のいつも、でもあるし、その理由なら不審がることはない。
「あ、アハハ!そうなんよお!」
やっと何かが詰まっていた喉から声が出た。
まだ何か変なものが自分に居座っているが、そうだ、このまま国境まで案内してもらってそんで連れ帰ってしまおう。
頭に集中力を持っていき、遠くにいるグルッペンたちにテレパシーを送ろうと、した
「あ!でももうこんな暗いですし、家によって行きますか?」
そう言われて、俺らは唖然とした
____なるほど、お前はホンマに無防備やな
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アイス! - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか!? (2020年10月12日 21時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ウルウル (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます!完結です〜!番外編もどうぞお楽しみください! (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです!これから番外編も楽しく読ませていただきます! (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:根無し | 作成日時:2019年6月5日 23時