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「クソっ」
首と右腕だけにしかなかった紫のシミが何故か色んなところに浮き出てきた。
思わず舌打ちをする。ああ、もう何回目やっけ?
呼吸はどんどん浅くなる。どうしたものか。冷静に考えようとしてもAの苦しそうな声で俺は現実に何度も引き戻される。
ふ、と何かを思い出す。
確かオスマンは
『今日あの子とお茶会してきためう』
『ほう?どうだった』
『どうだったって言われても、うーんそうやな
おばあちゃんの話してくれたで』
『あの、肉親のか』
『彼女右腕に妙な腕輪はめとるやろ?あれ、幼い頃吸血鬼に貰った宝石を埋めてもらったらしいで。』
しかも金で、
粋なんやなあ、と話すとオスマンは急に顔を厳しくさせた
『……赤色で吸血鬼か…………そういや昔もそんな石あったやんなここ』
『……そうやっけ?』
何故かその石のことはオスマンと兄さんしか覚えていなかった。
『ほら、対の石があるやん。真っ黒の』
『は?あれは元からひとつやろ。何言ってんだ』
『は?てかあれどこやったん』
『俺の部屋に飾った』
『アホか!?ガバ警備やん』
________黒の石
ガタッと鍵のついた引き出しをぶち開けると小さな黒い石が顔を見せた。
それは何かに共鳴するようにカタカタと揺れ続けている。
確信めいた、なにかがあった。
これを赤い石の嵌められた右腕にかざせばAが助かる、という謎の確信。
どこからか湧いてきた自信はすぐに腕に石をかざして、どこかに行ってしまいそうなAの手を握る
パキッ、
黒い石が手から崩れて消えた。
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アイス! - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか!? (2020年10月12日 21時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ウルウル (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます!完結です〜!番外編もどうぞお楽しみください! (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです!これから番外編も楽しく読ませていただきます! (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:根無し | 作成日時:2019年6月5日 23時