【鬼滅の刃】冨岡専用の隠ちゃん。【冨岡義勇】

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事後処理を終えて、手当した人達の様子を確認しようと蝶屋敷へ足を運ぶ。






もちろん、怪我をした人はほとんど蝶屋敷に居るから義勇さんも例外ではないわけで。






「冨岡さん、なに怪我なんてしてるんです？」





「…仕方なかった」






「仕方ないわけないでしょう…結構深いですよ、これ。」






部屋の奥からしのぶさんと義勇さんの会話が聞こえてくる。






結構深いのか。






どうしよう、私のせいだ。






どうしても義勇さんの様子がみたくて、勇気を出してその部屋の扉を叩いた。






「あら？A、どうしましたか。」






『い、いえ………えっと…………』






部屋に入れば、上裸で手当を受けている義勇さん。







こんな状況なのにも関わらずカッコイイな、なんて思ってしまった自分を殴りたい。






なんだか変な気持ちになってしまって義勇さんの方を見れないんだけど…。







『ほ、包帯を！包帯の換えを取りに来たんです……！すみません、手当の途中に！！』






「あらあら、大丈夫ですよ、冨岡さんですから。でもそうですね、もう少しここで待っててくださいね」






もうすぐ終わりますから、と義勇さんの元へ戻るしのぶさんに頷く。






義勇さんは1度もこちらを見なくて。







「………胡蝶、俺は後でいい。先に包帯を渡してやれ。」






「冨岡さんの後ろの棚にあるんですよ、冨岡さんが邪魔なんです」







テンポのいい会話。






2人は柱同士だし美男美女だ。







この2人が付き合う方がよっぽどいいよね。






義勇さんは黙って後ろの棚から包帯を取り出すと、しのぶさんに手渡す。







溜息をつきながら包帯を私に持ってきたしのぶさんに、もう一度謝ってから私は部屋を出た。









「……冨岡さん、いい加減にしてください。」

「…何の話だ。」

「Aのことですよ。避けているんでしょう。そんなことしてると本当に嫌われちゃいますよ？」

「……………………もう嫌われている。」

「はぁ…………本当に馬鹿な人ですね貴方は…………」

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