【実況者】一つの嘘から始まった k.y.o

２ ページ4

-

貴「清川くん…？」


キヨ「うぃーっす！お前ら俺のこと呼んだ？」


結「いや、呼んでないよ！ごめんね！」


いや、なんで貴方が答えるんですか。


そう言いたかったが、噛み殺した。


嫌われたくなかったから。


キヨ「あ、楠木！放課後ちょっと残ってて！飼育委員の事で話あるから！」


貴「あ、分かりました」


感謝を伝えたくてふっ、と微笑む。


キヨ「いえいえ！後な、こーすけがこれからは一緒に帰ろうって！」


貴「え、こーちゃんが…？」


キヨ「そ！少ない女子の友達は大切にしたいからって！」


貴「そうですか…！ありがとうございます」


キヨ「おー！気にすんなよ！」


誰からも好かれる学校の人気者。


どれだけの猫かぶりかと思えば、
ただの"いい人"だった。


太陽の様に明るくて、地味な私にも友達の様に接してくれた。


まるで私とは違う世界に住んでるみたいだ。


？？「おーい、キヨー！先行っちゃうよー！」


キヨ「おいフジ！そんな急かすなって！んじゃ、また後でな、楠木！」


結「えっ、フジくん！？」


フジ「あ、楠木さん、本城さん、ごめんね！うちのキヨが！」


キヨ「俺はお前のもんじゃねえよ！w」


と、清川くんは遠くにいる藤田くんにツッコミを入れる。


本当に仲がいいんだな。羨ましい。


これじゃ、本当に私は醜く思えちゃうな。

３→←１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す