【実況者】一つの嘘から始まった k.y.o

１０ キヨside ページ12

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貴「清川くん…？」


そういや、さっきも思ったけど、


こいつ俺の事清川って呼ぶんだよなぁ。


いつか…呼んでくれないかな…なんて…


キヨ「うぃーっす！お前ら俺のこと呼んだ？」


口とではなんとでも言えるが、本当は緊張で足がすくんで、心臓だって鳴り止まない。


本城「いや、呼んでないよ！ごめんね！」


こいつって確か本城だよな…？楠木と仲良くしてんのか…


俺でも気持ち悪いくらいに笑みが零れる。


違うって！本題だろ！


キヨ「あ、楠木！放課後ちょっと残ってて！飼育委員の事で話をあるから！」


貴「あ、分かりました」


これはヒラが考えてくれた作戦。


ー回想ー


ヒラ「楠木さんって俺と同じ飼育委員なんだ〜。だから、委員会の事で話がある、って持ちかけたらどうかな？」


フジ「おぉ！」


こー「でもキヨって体育委員だろ？大丈夫か？」


ヒラ「楠木さん前に言ってたんだけど、男の人の事なんも知らないんだって。だから平気だよ。…多分」


キヨ「まぁやってみることに価値があんだろ！」


ものの十秒で採用された案。


そしてもう１個は…


キヨ「いえいえ！後な、こーすけがこれからは一緒に帰ろうって！」


幼なじみのこーすけだからこそ使えるこの技よ！


ｽﾞｷｽﾞｷ


キヨ「っ…」


でも…この胸の痛みはなんだろう。

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