番外編:Story in the past(SIDE無し) ページ7
―――これは、クリスマスの数日前のお話。
「はぁ?Aにプロポーズするときに何て言えばいいかぁ?」
「あぁ!!どうすればいい、セナ!!」
セナと呼ばれた青年は溜め息をつく。
「そんなの、自分で考えればいいでしょぉ?それに、そんな事で俺を呼ぶの辞めてくれない?」
「でも、いざプロポーズするとなると何て言えばいいか分からないし…!セナはそういうの知ってそうだから、教えてくれ!!」
「そういうの知ってそうって…王さまは俺の事どう思ってるのぉ?」
「恋愛のプロフェッショナル」←
「え」
予想外の返答に間抜けな声を出してしまう瀬名。いきなりそんな事言われると誰だって変な反応になってしまうだろう。
(恋愛のプロフェッショナルって…俺、彼女とか作ったこと無いんだけどぉ。まぁ―――――)
‘このバカップル(レオとA)くっつけさせたの俺だけどねぇ。’
ふとレオとAの付き合ったばかりの事を思い出す。
あの頃は手を繋いだりキスしたりするのにいちいち俺に相談してきていた。それを思うと、
――まさか、プロポーズまでいくとはねぇ。
思い出に浸っていると、レオがAに告白する時に瀬名自身が言った言葉を思い出す。
「――王さま。王さまが告白した時に俺が言った言葉覚えてる?」
「あぁ、『自分が伝えたい気持ちをそのまま相手に伝えろ』だろ?」
「そう。――あの時みたいに今回も自分の気持ちをそのまま相手に伝えたらぁ?Aだってその方が嬉しいと思うよぉ?」
「…そっか!有難うセナ、そうと決まればこれから指輪買ってくる!!わはははは☆」
「あ、ちょっとぉ!…たくっ。ホント、世話のかかる王さまだよねぇ。……でもまぁ、」
‘頑張ってよねぇ、王さま。’
そのクリスマスの夜、夜遅いにも関わらず、レオから電話がかかってくるのはまた別の話―――。
番外編❈FIN❈
――――――
取り敢えず、せないずとレオ君を絡ませたかっただけです。
なんかせないずからお兄さん臭が漂ってる…(笑)
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