蘇る記憶【2】 ページ34
貴女side
私は言葉を失った。
目の前から、妹が消える。
周りは海に向かって頭を下げる。
私は、一人だけ、頭を下げずに妹が居た場所を見続けていた。
「A、頭を下げなさい」
貴女「どうして妹を」
「夢を見たからに決まってるだろう」
隣にいたおじさんは、頭を下げたまま答える。
「この村の掟に反した。反する者は、海の子。
つまり、悪魔の子だ」
貴女「だったら･･･」
「A、これが最後よ、頭を下げなさ」
貴女「私は夢を見た！！！！」
お母様は私の頬をたたいた。
痛くない。
これも夢なのかな。
貴女「私は･･･とても、とても良い夢を見た！！！」
「檻に閉じ込めよ！！海の子を、次の儀式で返すのじゃ！！」
貴女「私は海の子じゃない！！！悪魔じゃない！！
人なら当然だよ！！夢を見るのは悪いことじゃない！
たしかに、悪い夢もあるかもしれない！！
だけど！楽しい夢もあるんだから！！」
「良いも悪いも夢は夢！！！
お前は"夢"を見た！！悪魔じゃ！！」
この村じゃ、誰も話を聞こうとしない。
夢が素敵なことを知らないから。
夢がどれほど面白いか知らないから。
『ガシャン』
「次の儀式で、お前を返してやるからな」
鍵が閉まる音が聞こえた。
真っ暗闇で、なにも見えない。
ただの暗い空間で、檻の中に一人ぼっち。
貴女「夢なら覚めてよ･･･」
これは、悪い夢だ。
きっと、もうすぐダズかクロコダイルが起こしてくれる。
大丈夫。大丈夫。
次目が覚めれば、きっと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちいぱっぱんつ(プロフ) - スノードロップさん» クロコダイルへの愛が止まらないもので！もしよろしければ何かリクエストいただけると嬉しいです！(^^) (2020年4月6日 0時) (
レス) id: 0f9689afa8 (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - おっと、続けてくださるとは思わなかったよ、ありがとうございます。この作品も作者様も好きです (2020年4月6日 0時) (レス) id: 33c40b6930 (このIDを非表示/違反報告)
ちいぱっぱんつ(プロフ) - レズアさん» わー！！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: 0f9689afa8 (このIDを非表示/違反報告)
レズア - 凄く面白くて一気読みしました！続き、楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2020年3月31日 16時) (レス) id: 992ebf245b (このIDを非表示/違反報告)
ちいぱっぱんつ(プロフ) - 星猫さん» ワンピース以外なら、鬼滅、銀魂、鬼徹、あとは海外のアニメです！ (2020年3月29日 20時) (レス) id: 0f9689afa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちいぱっぱんつ | 作成日時：2020年3月26日 23時
