3:そうだけど、そうじゃない ページ5
授業が終わり、全員が下校をし始める。
「Aちゃん、帰り、一緒に帰らない？」
女の子にそう声をかけられる。
無個性といえども、私は、クラスにはしっかりと、とけ込めている。
…というか、そうなるよう努力した。
だが、女の子には悪いが、今日は出久くんと帰りたい。
『ごめんね、今日はちょっと…。』
「そっかぁ、残念…。じゃあ、またね!!」
女の子は他の子と帰っていった。
クラスの中にいる人はだんだん減ってきている。
出久くんは…いた!!
声をかけにいこうと歩いた、その時だった。
「話はまだ済んでねーぞデク」
爆豪くんが先に声をかけてしまった。
爆豪くんの手にあるものは、出久くんの大事な大事なノート。
たまに、そのノートを使って、ヒーローについて、話してもらっていた。
ノートには、無個性な彼なりのたくさんの努力が滲んでいることを、私は知っている。
そして今、そのノートと出久くん自体がバカにされている。
しまいには…
BOM!!
ノートは爆破させられ、窓から捨てられていた。
爆豪くんとその取り巻きの男子のクズさに、物もいえなくなる。
唖然としていたときに聞こえてきた最後の言葉。
「＿来世は個性が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ!!」
爆豪くんの口からでた、その言葉。
さすがの出久くんも爆豪くんに振り向いた。
だが、爆豪くんの「何よ？」の一言に気圧されていた。
…これには、私もキレた。
『爆豪くんが、何よ。それ、自 殺教唆だよ。』
「アァ!?」
爆豪くんが振り返り、威圧感を丸出しにした。
取り巻きの男子は、普段、私が爆豪くんにバカにされても言い返さないからか、驚いた顔をしている。
「あぁ、そうそう、てめェにも言いたいことがあったんだよ!!」
『…何。』
私がそう言うと、爆豪くんはバカにしたような顔でこういった。
「てめェが普通科にいく理由っつーのは、ヒーローになりたいのに、最初から諦めてるからだろ。
ヒーローになれないって思ってる奴が、ヒーローになんて、なれるはずねーもんな。」
「まあ、諦めてなくても元から、無個性だから無理だけどな。」と笑う爆豪くん。
小さい頃に言った、ヒーローになりたいの一言を覚えているとは。
爆豪くんの言ってることは、そうだけど、そうじゃない。
去っていく爆豪くんの背中を見ながら、心を見透かされた気持ちになった。
『トんじゃダメだよ？』
私は出久くんに振り返り、そう言った。
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すこんぶ(プロフ) - コルシュさん» コメントありがとうございます!!気に入ってくださっているのですね!!嬉しいです!!これからもたくさんの萌えをプレゼントできるように頑張りますね!! (2018年3月29日 0時) (
レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
コルシュ(プロフ) - すごく気に入ってます。これからも頑張ってくださるとこっちもとても嬉しいです。どんどん萌えをください。 (2018年3月28日 18時) (レス) id: ed00f6a4d7 (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - 苺デラックスさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さると嬉しいです!!どんどん萌えてって下さいな(( (2018年3月28日 3時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
苺デラックス - この小説本当にファンです！かっちゃんかっこいいです！ハグするシーンで萌えました！！ (2018年3月27日 4時) (レス) id: e851a42e9b (このIDを非表示/違反報告)
すこんぶ(プロフ) - みるくてぃさん» そーなんか!!あるあるやんな…!! (2018年3月22日 0時) (レス) id: b7f0e1bf89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこんぶ | 作成日時：2018年3月11日 22時
