きょもとすとーんず

1人は危険です ページ7

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とあるSixTONESというアイドルグループの楽屋。



全員このあとの仕事が無いからなのか、賑やかでガヤガヤしている。



そして、メンバーの1人のジェシーが声をあげた




「今日このあと空いてる人ー！」




大声をあげて片手をピンと立てているから

行ける人は手を挙げて、ということなのだろう。




「俺、空いてるよー」



高地がプロフィールを確認し、このあと予定は無いことを確かめて空いてるとの声をかけた。



それに続いて「おれもー」「あ、俺も空いてた」と次々とジェシーの誘いにOKを出していって、

あとは京本だけとなった。



全員の視線が京本に集まる。



そして、京本の答えは…




「あ、ごめん俺ムリ。」




メンバーの顔はまさにポカンという 言葉にピッタリで呆然としている。




「なんで？」




メンバーの田中樹が、何故か理由を聞くと、

京本は少し頬を上げて、




「今日 お偉いさんとご飯なの」




と嬉しそうに言った。



お偉いさんとご飯屋というのは、

それほどその人に自分の実力を認められているということ。


さらに言えば、お偉いさんというのは大抵 お金をたくさん持っているから

高いところに連れていってくれることが大概だ。



嬉しくないわけがない。




しかし、メンバーは満足していないよう




「どこの、誰と？」


「ふふ、A誌の編集長の熊沢さん！
あの人すごい優しいんだよなあ」




A誌の編集長の熊沢さんといえば若い男の人が好きで有名な方だ。



それは他のメンバーは当然、知っているようで

用意を済ませてドアに向かおうとする京本を全力で止める





「ダメ！きょも絶対行っちゃダメだよ」


「なんで？いい人だよ、熊沢さん」


「大我は知らないだろうけど、あの人かなりの変態だよ？！絶対 大我の身体 目当てだから！」


「俺そんなの知らなーい」


「じゃあせめてジェシーを連れてけ！とにかく1人は絶対ダメ」




京本は よく分からないけど… という顔をして、ジェシーを連れて指定されていたお店に向った。


京本とは反対に、他のメンバーは とりあえずよかった という安心の顔をしていた。





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