http://シークレット ページ33
「是非カウンターにどうぞ」
『...どーも』
渋々腰掛け、言われるであろう言葉を待つ
「わざわざすみません。確かこの後仕事が入ってる予定なんですよね？」
『まぁな』
「律儀な方ですね」
やめろと言いたかったが必死に押し留める
「何か飲みます？」
『この仕事をする前は胃に何も入れないんだ。...意味は分かるだろ？』
私の言葉に目をパチクリさせ、少し考え込むとその意味に理解した様に相槌を打った
「先程は楽しそうでしたね。子供達と何話してたんです？」
『別に』
＿＿まさか世間話をする為に呼び出したんではあるまいだろう
「...Aさんって。
＿＿実は子供の事嫌いでは無いでしょう？」
何を言い出すかと思いきや、よくふざけた言葉が連々出るものだ
『ガキは嫌いだっつってんだろ。何度も言わせんな』
「僕にはそう見えませんでしたけど」
緩く口角を持ち上げ、極自然に胡散臭い雰囲気を崩した
「そうですね。どちらかと言うと＿＿
傷付ける事を恐れる心情。すなわち、貴方は子供を怖がっている」
『＿＿は...？』
熱
引き潮
足元から凍っていくよう
「それにほら、よく言いません？＿＿自分が子供の頃に何かしらトラブルやトラウマがあると事象を引きずってしまう
...だから子供を見ると自分と重ねてしまうのではと、そう推理してますがどうですか？」
どうですか、って
私の昔を示唆する事ばかり
『聴いてりゃどうでもいい事ばっかり。いい加減本題に入れ』
コーヒーを挽かない意味も
食材をキッチンに置かない理由も
きっと配慮しての表しなのだろうが
パツキンのさっきから言ってる事は遠慮なんてもの一切感じられない
「そうですね、ウイットに富んだ話から進めて行こうと予定していたのですが...貴方が急かすなら仕方ありません」
途端に空気がガラリと色を変える
「貴方の職業、特殊清掃は依頼される際よく見極められるそうですね」
『そんなの他の企業でも同じだろ』
「それとはまた違うんです」
手をひらひらと振って否定を投げ掛けてくる
「＿＿特殊清掃は暴力団が関わってる闇企業もあると耳にしたので。...だから選ぶ側としては慎重になるのではないかと＿＿」
パツキンの並べる言葉の最中にカウンターに音を鳴らし手をついた
『ふざけんな！！この仕事も、仕事仲間達も、悪徳業なんかじゃない！！！』
怒りでどうにかなってしまいそうなのを隠しもせず晒け出す
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紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど（） (2月13日 5時) (
レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか？？コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます！！ (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ | 作成日時：2019年5月12日 23時
