はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://取り合えずログオフで ページ24

赤井side



「こちらに興味を持って頂けるとは。殺し文句ですか？」



挑発的に睨み付ける彼女に挑発的な笑みで見下ろす



『人は外見だけで判断するものじゃねぇけどさ。＿＿アンタって、煙草吸うんだ』

「ほぉー...」



彼女の中で沖矢がどう写っているか計り知れないが、その答えは不正解だ


正確に言えば煙草を吸ったのは本来の姿のみなのだから



＿＿だがそれにしてはおかしい


煙草をふかしてからもう何時間も経つ。吸殻も灰皿も置いてはいまい。匂いだって完全に消臭した筈



『何で分かったって思っただろ』



こんな言い方でも笑えば多少なりとも可愛げがあるのだろうが生憎クスリとも笑わない



『職業柄匂いには敏感でな。ほんの微かに残ってるんだよ、煙草の匂いが』


シンクを背に邸内を見渡した後視線を寄越してきた




...Aさんに下手な言動や誘導は避けるように



ぼうやの言葉を念頭に置いて慎重に言葉を選んで行く



「煙草は嫌いですか？」

『嫌いじゃねぇよ。＿＿大っっ嫌いだ』


思いきり顔をしかめた彼女の情報をインプットする


酒は一滴も摂取せず、煙草の匂いは嫌味嫌う。なるほど、中々健康的だな




「わざわざ見える位置にマーキングを残す彼は貴方に配慮してます？」

『虫だって言ってんだろ。難聴か？』

「強情ですね」



彼女にマーキングを付ける強者なぞ大方ジンで間違いない


それを周知の上で話を進める過程だったのだが＿＿



『今一番お前に対して興味抱く事実があるんだよ。教えようか』


何かを言う前に、長い指先がタートルネックの上から首を掴んできた



『この下に付けてる悪趣味なモン、何だ？』




ハイネックの下、つまり首元に着けているのは＿＿チョーカー型変声器



探りを入れる筈が完全に予定を狂わされ、マウントを取られる



「...一体何の話ですかね」

『噛み合わない会話として処理しようってか。＿＿小馬鹿にするのもいい加減にしろよ』


少しだけ力が込められた指先に圧を感じたが直ぐ様解かれた



今尚青筋の収まらない彼女は舌打ちを溢す




ただの世間知らずでズレの激しい女とばかり思っていたが、侮るのは凶と出た



やはりぼうやの目に狂いは無かったと今回も思い知らされた訳か

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