はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://家庭の味 ページ22

「こうやって一緒に食事するの二回目ですね」

『含みのある言い方すんな』

「そんな風に聞こえました？」



具沢山の自分家とは違うカレーを口に運ぶ




「ところで...ずっと気になっているのですが」

『何』

「何故カレーをフォークで？」


現在進行形でカレーを掬うフォークを止めた




『食えれば何だっていいだろ』

「食べにくくないですか？」

『別に』



適当に話を切り止めて水を煽る


『それよか私はカレーとサラダが別々なのが気になる。他の家では普通なの？』

「というと？」

『カレーとサラダが同じ皿じゃない事』



これにはハイネックもわざわざスプーンを置き、苦い笑みを浮かべた



「Aさん。他の家庭でカレーはスプーンで食べるのが広く固執してますし、きっとカレーと同じ皿にサラダは盛り付けませんよ。それが普通です」



それはまるで物を知らない子供に教えるように



カレーはフォークで食べなくて


サラダとカレーの皿は別々で


私からすればカレーをスプーンで食べるのも謎だし、別にしてあるのも不思議だ



ではそれらが普通なら私は一体何なのだろう



異端、変わり者、風変わり




...たかがカレーの食べ方が違うだけで異物扱いはされるまい




『...そんなに変か、私 』

「え？今気付きました？」

『少しはオブラートに包めば？』

「今しがたお気付きになられましたか」



丁寧語に直せっつってんじゃねぇよ。言い回しを変えろって言ってるんだ



駄目だコイツの意思表示受信は欠落してる...


「お味の方は大丈夫でしたか？」

『まぁ、...それなりに』

「良かったです」


既に食べ終えたハイネックがニッコニコ笑顔貼り付けてこちらを凝視する


普通に旨いし、こんな事しか言えない自分の語彙力ログアウトだけど


なんだか感想伝えるのも癪だから言ってやらない。素直じゃねぇな自分

http://幸せの定理→←http://釣り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す