はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://釣り ページ21

人間とは、欲求を満たさなければ生きていけない生き物である



例えば、睡眠欲、物欲、金銭欲＿＿




その内の一つとして食欲が挙げられる



じゃあ、見たくもない見知った顔に会った時は何欲に満たされるのだろう




Anser.疲弊欲、胃に穴が空く欲、頭髪ハゲ欲



最早ストレスの塊。欲ですらない。我ながら酷すぎる





「おや、Aさんではありませんか」

『誰に許可得て易々声掛けてんだ？』



とあるスーパーのとあるコーナー


私と奴はばったり出くわした



ピンク寄りの茶色の頭


眼鏡越しの糸目


見る度会う度変わらないタートルネック



『何でハイネック野郎なんかと。腹減ってスーパーなんか来なきゃ良かった』

「それは心外ですね。それに私は沖矢ですよ、忘れたんですか？」

『はいはい、沖矢何某』


一言余計だと吐き捨てて背を向ける


さらばだハイネック



「もしやカレーを作る予定で？」

『ついてくんな大学院生』

「料理されるんですね。私もカレーにしようと思っていたので差し支えなければ一緒にどうです？」



話 を 聞 け 。無駄に口の回る野郎が。差し支えしかねぇな



『行くわけねぇだろ。独りが寂しいなら適当に他当たれ』

「＿＿こちらとしては、他の誰かでなく貴方を誘っているんですよ」



隣に居た筈がいつの間にか正面に回って通りを阻む


無駄にでかい図体を見上げた



「それにいつも沢山作り過ぎてしまうので、お裾分けも出来ますよ。明日のお昼までは食費も浮くでしょうし」



食、費...


コイツの所で食えば水道代、電気代、ガス代等＿＿諸々が浮く



『行くに決まってんだろ』

「じゃあ決まりですね」



私は単細胞かもしれない

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