はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://哀愁 ページ17

子供の手を引く親


柔らかい眼差しで見守る祖父母






『いってぇ...』

「どうしたの？」

『私のマイソゥルハート...』

「......」




押し黙んなロリ。聴いてきたならせめて何か言ってくれ



「...あの子達が貴方を無理矢理誘ったようだけど。清掃の仕事は休みだったの？」

『そうだけど。...アンタに仕事教えたかな私』

「＿＿江戸川君が言ってたから」


あのクソガキほいほいバラすな



息を吐いて周りに目を向ける



『＿＿愛だの何だのって、結局は今が楽しいのもこういう場で遊べるのも金があってこそだよな』




所詮この世は金が全て。金に媚びるが正当



「根も葉も無い事言うのね」


コップの中身をストローでかき混ぜるロリと目が合う



『実際そうだろ。大金積めば大抵の欲は叶うんだから



...それに今じゃお前ら小学生の学習ノート的なのにも『愛だけでは生きていけません』って書いてるんだろ？』


確かどっかで見たぞ。『今を生きるにはお金が必要です』的な

中々シビアな制作者だなと思った




「＿＿大金を積んで願いが叶うなら」



緩い風が頬を撫でる


一度切った言葉を再びロリが繋ぐ



「...死んだ人間は帰ってくるのかしら



＿＿死に急いだ愚行を無かった事に出来るのかしら」



タチの悪い冗談でもふざけた様子も微塵に出さない



...コイツ、言ってる事ガチだ




『＿＿愚問だな。それは例外だ』



小学生と27の女


遊戯の場で場違いにもほどがある


...笑わせんなよロリ。調子に乗るな




『いいか？大金積んでもどうにもならない事を人は不幸と呼ぶ』



金が物を言う世の中



目の前を通るガキの持つ手にあるアイスも金


何のキャラクターか分からない変な耳も金


笑顔になれるのも金




お金があるから笑顔になれる


余裕が生まれるから笑っていられる





「死にたいって、思った事ないの」


『...私はアンタとは違う』




死にたいと行動を起こしたロリ



＿＿死ねない私




『...死にたいとは思った事無いが、生きてていいのかなって考えた事はある』




ガキの頃の情景がフラッシュバックする






＿＿煙草、酒、古い死体の上に新しい死体が加わる






そうか、私も生きる事に貪欲な罪人なのか

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