はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://歳の差 ページ16

「次はあれね！！お姉さん早く〜！」

「凄い行列ですね。あのアトラクションから乗った方が効率良いかもしれません！」

「なぁ〜〜俺腹減った、...あー！！見ろよあんな所に売店が！！」

『分かったから！！！分かったからはしゃぐなガキィ！！！！』

「それはちょっと無理なお願いじゃない？」



こんな所に来てまではしゃぐな、は酷だと？知るかんなもん


せめて団体行動しろ。そして私のスローペースに合わせろ



『どうせ私は更年期の後期高齢者』

「そこまで言ってなかったと思うよ」

『じゃあ言わせんな』



適度なテーブルを見付け既に座っていやがるガキ五人の前へトレーに乗せていたものを差し出す



『ほら昼飯。感謝して食えよ』

「わー！！美味しそう」

「ありがとうございます！！」

「歩くATM！！！」

『はっ倒すぞクソガキ』


てめぇ感謝しろ言ったばかりだろ。感謝になってねーよ


「見ろよ！うな重風味のチュロスがあるぜ！！」

「これは燻製のリブですね！」

「くるくるしたフライドポテト！」

『勘違いすんなよ。私が食べたくて買ってきただけだから



それに全部一人一つずつあるだろ』



ついでの飲み物も一人一人前に置いていく




「...の割りに自分には何も買って無いのね。矛盾してるんじゃない？」


大人びたロリが頬杖をついてじぃと見つめてきた



『...うるせぇよ』



黙ってろと言いたげに溜め息をついた






**




「美味しかったー！」

「ありがとうございます！！」

『もっと誉め称えてもいいんだぞガキ』

「歩くATM！！」

『絶対来ると思った。刈るぞ』



あー...つっかれた。取り合えず前半戦終了お疲れ私の心身



椅子に持たれかかり目を閉じた瞬間



「あーー！小林先生ー！！」

『うるっせぇなオイ...』


マイワールドぶち壊されてガキを見れば忽然と姿を消しており、変わりに眼鏡の女性にたかる三人


『誰あれ』

「僕達のクラスの担任だよ」

『あいつらみたいに挨拶行かねーのかよ』

「明日も学校で会えるもの。ここから手を振るぐらいが丁度いいわ」



こいつ本当にガキか？めちゃくちゃクールな性格だな



未だワイワイやってるそこの様子を傍観する



「僕ちょっとトイレ行ってくるねー！」


椅子を引いて立ち上がる眼鏡のガキまでもが目的は違えど何処か行こうとする


『迷うなよハゲ』

「僕髪の毛あるよ」



苦笑いを浮かべ走るその背中を追いながら実質取り残されたロリと私の二人になった

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