http://宝石、それはただの石 ページ12
コナンside
用件を終えるとあっさり身を翻しその場を去ったAさん
俺とキッドは仲良くその場に固まっていた
「...なぁたんてー」
「...何だ」
キッドが月をバックに口を開く
「これダイヤモンドじゃなくてキュービックジルコニアだろ？人の皮脂や埃が付着すると本物のダイヤより強い屈折率で輝きを放つ人工物」
「当たりだな。ダイヤとアンモライトが無くてもキュービックジルコニア一つで見え方によっては七色に見えるもんな」
キッドがやれやれと肩を竦めるとキュービックジルコニアをこちらに投げた
「それは返しておくぜ」
「じゃあそっちの本物はどーすんだよ」
キッドの掌中に収まるアンモライト
だが一つではパンドラは開かれない
「よく言うぜ。ニセモンなんかでパンドラは開かねーのに」
「残念だったな」
余裕の笑みを貼りつけると、キッドが視線をアンモライトに向けた
「あの人が言ってた、アンモライトを持つ意味知ってるか？」
虹色に光る宝石は一体いつの時代からその歴史を鑑みていたのか
「アンモライトの石言葉。それは
＿＿過去を手放す、だ」
夜風が荒れる
月明かりが増す
二つの影が傾く
「きっとあの人は手放したくない過去があるからこそアンモライトを手放したんだろうな」
Aさんの壮絶な過去を知ってるからこそ何をどう返せばいいのか考えてしまう
「...人間の行動力っつーのはすげぇよな。たかが石言葉なんて迷信一つに数千万の価値を無下に出来るんだから」
器用にイヤリングを弄ぶキッドの手が止まる
「でも。結局これ一つあっても意味はほぼ無いに等しいんだよな」
何を思ったのか急に方向転換をし、柵に登ると＿＿アンモライトのイヤリングを夜闇へと落とした
「はっ...？お前何して」
「＿アンモライトはアンモナイトが長い年月をかけ宝石へとなり変わった産物
なら再び地中深くに戻って何百年、いや何千年後に掘り返された時はこの世の物とは思えない代物になってるんだろうな」
悪戯な笑顔で振り返るキッドに呆れた笑みで笑い合った
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紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど（） (2月13日 5時) (
レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか？？コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます！！ (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ | 作成日時：2019年5月12日 23時
