ずっと、 ２

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武道side





その日、マイキー君は





皆の前で、初めて泣いた。







悲しさや怒り、苦しみの涙じゃなく、






心の底から嬉しいと思えた瞬間に流した、綺麗な涙。







「知ってるよ、タケミチ君。




12年前の今日、こっちに帰ったんだもんね」



ギュッと手を握る。


「すごいね･･･あのころのタケミチ君は

今のヒナと同い年なんだ

待ってたよ、ずっと。

この日が来るのを。


おかえり、タケミチ君。」


あの日、火の海の中で誓った。

今、俺の隣に君がいる。

「夢じゃないよね？」

情けなく涙を零してそう聞いたら、くすくす笑うヒナ。



「笑っちゃうよな！俺らからしたら12年！
けどお前からしたら、さっき別れたばっかなんだろ？？」

千冬･･･

「すげー話だよなぁ、今俺らに命があんのも、お前のおかげってことだもんな。」

ドラケン君･･･

「ありがとな、タケミッチ！！」

ようやく、ようやくみんなが幸せになれる未来を手に入れたんだ･･･！



パーちんは家業を継いで大金持ち、花嫁は幼なじみらしい。

ぺーやんは今もパーちんのパートナー。

三ツ谷は駆け出しのファッションデザイナー、勿論将来有望の！

八戒はなんと海外で活躍するトップモデル！
柚葉ちゃんは八戒のマネージャー。

河田兄弟は2人でラーメン屋をやってる。店の名前は勿論「双悪」

千冬はペットショップの経営者で、一虎君は千冬の店を手伝っているらしい。

そしてドラケン君はイヌピーと一緒にバイク屋を経営、





そして･･･







「タケミッチー！！！」








勢いよく背中に飛びつかれて、よろける。



「久しぶり！！」



「マイキー君･･･！！」




マイキー君は、場地君みたいな黒髪をなびかせてとっても嬉しそうに笑った。

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