検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:10,514 hit

昔の話 ページ3

私と沙和は幼馴染だった。

とても、仲が良かった。

親すら知らないようなことも沙和は知っていた。

そして、私たちには秘密があった

それは
  「どうしようもなく人を殺 したい」
  ってこと

同じことに苦しんできたけど

だからこそ

一緒に励まし合ってきた

それなのに‥‥

あの日——————————




————————————————————————————————数年前

沙和から呼ばれ海にいた。

海、と云っても崖みたいな感じになっていて

一歩踏み外せば無事では済まない事だろう。

周りには誰もいない。

そんな場所に呼び出して、

沙和は何をしたいんだろう。

沙「ねえ、A‥‥‥」

『どうかしt「人を、殺 しちゃったの」え‥‥』

沙「女の子を、殺 しちゃったの」

『沙和‥‥』

沙「もう、これ以上、人を殺 したくないの‥‥」

『沙和……?』

沙「でも、殺 しちゃったときの感覚が忘れられないの!
もう一度殺 したくなっちゃうの!」

『沙和‥‥!』

沙和は泣いていた。

綺麗な顔を悲しみと何かに耐える苦しみに歪ませながら。

そして、ゆっくりと崖のほうに歩いて行く

『沙和! だめ! 行かないで!』

沙「ごめんね、A。もう、限界なの‥‥」

『沙和!』

私は駆け出していた。

必死に手を伸ばして、傾く沙和の手を掴もうとする。

——————————私の手は、届かなかった。

沙「A。——————————。」

『っ! 沙和!』

空を掴んだ手はだらりと落ちていく。

今の私には絶望という言葉が似合うのだろう。

私の、光が消えた。

私の唯一の理解者を失った日だった。

その後→←幼馴染


ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:七海 彼方 | 作成日時:2019年9月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。