重々しい ページ27
・・・
まぁ、こうなりますよね。
エ「Aは…そのモアって奴の事、どう思ってんだ?」
「どう?」
エ「勝手に任務について行って死んじまったんだろ?…俺も…その…」
あ、自分が同じ事をしているから気にかけているんですね。
ふむ。今日のエースは一段とかわいらしいです。
「私は…モアはとても大事な友達でした。今でも大好きなんです。」
エ「そ、そうか…」
「えぇ。ケンカっ早くて頑固で、周りとの協調性が全くなくて。いつも周りの隊員と揉めてるような子でしたけど。」
ツ「(全然いいとこねぇー!!)」
「それでも…いつもAさん!って言って私をおちょくってきて…。大切な…私の唯一の友だった…」
そう、いつもおちょくってきてたんです。
お兄ちゃんがボス、ボスってやってて寂しかった時も…
本当にブラコンですねー!って。
ベルとは妙に気が合うのかよく二人でお兄ちゃんイジりしていて…
「でもね、エース。あなたも私の大事な友です。」
エ「え?」
「たしかにあの子と似てる所は多いですが…。エースとモアでは全然違いますよ。」
エ「そうなのか?」
「はい。おバカの種類が違います。モアはやりたいからやると言って突っ込んでいくタイプのおバカでした。」
マ「エースは?」
「エースは…ふふ、家族の為に突っ込んでいくおバカですね。だから、引き返さないのが心配の種です。」
エ「うぐっ。モアは引き返したのか?」
「えぇもうすんなりと。敵わない相手だと分かったら引くのは早かったですよあの子。それで一旦私のとこにきて作戦を練るんです。」
エ「へぇー、そうなのか」
「はい。で結局わかんない!と突然叫び敵の背後から不意打ちで仕留めていく子でした。」
獄「作戦練った意味はなんだよ!」
「そうなんですよねぇ。当時の私も同じ事言ってました。」
マ「お前は変わってる奴を引き当てるのが上手いねい」
「あんまり嬉しくないなぁそれは」
ふふ
と笑えば少し軽くなった空気。
だからエースの頭に手を置いて、私は続けたんです。
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時