モアとは。 ページ25
「ありがとうございます。ちょっと過激な話なので…京子ちゃんとハルちゃんにもお願いです。」
京「どうしたの?」
ハル「なんでしょうか?」
「ランボ君とイーピンちゃんには聞かせられません…なので少し離れた所で、二人の相手をお願いできますか?」
そう、聞かせられないんです。
本当は話したくはない事ですが…
なぜか…今は伝えておかなければいけない気がするんです。
ハル「分かりました。」
京「任せて!」
「ありがとうございます。さ、フゥ太君。君もお姉さん達のお手伝いをお願いしますね。」
フゥ「わかった!!」
…さ、子供達は離れた所に移動しました。
これならば聞こえないでしょう。
「それで?魘された私は何を言っていたんです?」
エ「スクアーロに…モアを助けてって…」
あぁ…あの夢。
口に出てたんですね…
「はい…。それで?」
エ「モアって…誰なんだ?スクアーロはもういないって言ってたけどよ」
イ「そんな事、聞いていいのかいA」
マ「ムリして話す事もねーからよい。スクアーロはお前が話す事を望んでねぇって言ってたしな。」
お兄ちゃん…
そうですね。私だって本当は望んでないんです。
でも、エースが注意散漫になってしまうくらいなら…
「そうですねぇ…。本当は話したくないんです。でも…話さないでいて、気の締まらないエースと任務に行くのは嫌ですからねぇ…」
エ「うっ」
「ふむ。あなたはどこまで掴んだんですか?エース」
エ「俺は…モアはAの最初の弟子って事くらいしか…」
「なるほど。…まぁそうです。モアは私が一番最初に弟子にした女の子です。」
エ「どんな…奴だったんだ?」
「どんな、ですか。とにかく元気で後先考えなくて…だまーって私の任務についてきたりして。誰かさんに似てるところがありますね。」
ジーッとエースを見て笑えばぐっ…と嫌そうな顔をしています。
そのまま顔を背けるんですもの…
心当たりはあるのでしょう。
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時